米軍によるイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害から10日で1週間。イランはイラクの駐留米軍施設に弾道ミサイルで報復攻撃を行ったが、トランプ米大統領は「強力な経済制裁」で対抗することを決めた。双方共に望まない戦争への発展は回避されたものの、イラン危機の火種はくすぶり続けている。
トランプ氏は8日の演説で、イランへの報復攻撃に慎重な構えを示した。反撃には「迅速に報復する」と警告していたにもかかわらず回避したのは、米国人の犠牲が出なかったためだ。ソレイマニ氏殺害の引き金は、イラク北部キルクークでの親イラン武装組織の攻撃で米国人が死亡したことだった。米国人の犠牲が軍事行動の「レッドライン(譲れない一線)」だと明確になった。
日本製鋼所室蘭製作所(北海道室蘭市)の瑞泉鍛刀所で6日、新年恒例の打ち初め式があり、1年の安全操業を祈願した。
瑞泉鍛刀所は、室蘭市発祥の同社に1918(大正7)年に開設された道内最古の日本刀製作所。日本古来の製鋼技術を伝えるとともに、毎年10振り前後の美術刀を制作している。
打ち初めされたのは、刀の材料となる圧金(へしがね)。約900度の熱で真っ赤になった鋼を刀匠2人が大づち、小づちでたたいて鍛錬した。
大みそか恒例『第70回NHK紅白歌合戦』のリハーサルが28日午後2時頃、東京・渋谷のNHKホールでスタートした。昭和の歌姫・美空ひばりさん(享年52)を最新の人工知能(AI)技術でよみがえらせた「AI美空ひばり」がトップバッターとして登場した。
NHKでは今年、日本を代表する歌姫が亡くなって30年を迎えるあたって「令和の今、もう一度ひばりさんに会いたい」との多く人々の思いに応え、人工知能(AI)でその歌声をよみがえらせようとプロジェクトが発足。作詞家・秋元康氏、デザイナー・森英恵氏、歌手・天童よしみらが、ひばりさん30年ぶりの新曲「あれから」が制作された。令和最初の紅白のステージで「時空を越えた夢のシーンをお届けします」としている。
日本が誇る物理学の観測・実験施設「スーパーカミオカンデ」と同じ場所に、重力波望遠鏡「KAGRA」が完成した。この望遠鏡はどんなしくみで、何をどのように観測するのだろう? 小中学生向けのニュース月刊誌「ジュニアエラ」2020年1月号に掲載された記事を紹介する。
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岐阜県飛騨市神岡町(旧吉城郡神岡町)にあり、16世紀末から2001年まで亜鉛・鉛・銀などの鉱物を産出し続けてきた神岡鉱山。そこに今、日本の、いや世界の物理学の最先端を走る観測施設がひしめいている。
1983年、神岡鉱山の地下約1千メートルに造られたのが「カミオカンデ」。ここで87年に、太陽系の外で発生した素粒子の一種、ニュートリノ(※1)が世界で初めて検出され、その功績により2002年に小柴昌俊東京大学特別栄誉教授がノーベル物理学賞を受賞した。