医師や看護師、その他の医療従事者は、この新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の中で意図せず英雄となり、世界各地のバルコニーや通りからは彼らに感謝の拍手が送られている。
病院職員らは大量に押し寄せる患者の対応に追われる一方、医療物資不足にも直面し、さらに自身も新型ウイルスに感染するという恐怖とも向かい合っている。患者の治療に当たる中で、胸が張り裂けるような決断を迫られる状況も数多くある。
新型コロナウイルス感染症の有力な治療薬候補である抗インフルエンザ薬「アビガン」の増産に向けた態勢整備が進んでいる。長い年月を要する新薬に比べ、既存のアビガンへの期待は大きい。エボラ出血熱など他の疾患治療を目的に開発された既存薬を対象に、新型コロナへの有効性を探る取り組みが国内外で広がっている。
アビガンは富士フイルム富山化学(東京)が開発。2014年に国から承認を受けた新型インフル薬には、コロナウイルスの増殖抑制効果が期待されている。有効性を確認する臨床試験(治験)が始まり、年内にも承認されて広く投与される可能性がある。胎児に奇形が生じる副作用から妊婦らは服用できない。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて企業による支援活動が広がっているが、ホンダが自治体に提供した感染者搬送車両が話題になっている。技術力を生かした社会貢献に、ネットでは賛辞が贈られた。
同社は14日、感染者搬送車両の生産を国内で始めると発表した。東京都の港区、渋谷区に納車済みで、今後は都内などの感染者が多い自治体に合計50台程度を提供する。17日には埼玉県にも4台が提供された。
海の底で発見された「渦巻き」の正体とは。
オーストラリア西部の深海で撮られた映像には、白くて長い筋状の物体が、渦を描くようにうごめいている様子が映っている。
これは「クダクラゲ」という生物の一種で、無人潜水機が発見した。
異なる役割を持つ無数の個体が連なって、1つの生物のように、実体を形成している生き物だという。
長さはまだ計測途中だが、これまでわかっているだけで、およそ46メートル。
研究者は「世界最長の生き物を見つけたといえそうだ」と話している。
無数の個体は、それぞれ「エサを釣り上げること」や、「生殖器官」など、さまざまな役割があるそう。
それが融合して、1つの生物のように活動しているという。
全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)は16日、新型コロナウイルスの感染拡大で不足している医療用ガウンの縫製支援に取り組むことを正式に発表した。社内の職種や性別を問わず希望者を募集し、都内のANA訓練施設内で作業する。具体的な縫製作業の内容は今後、詰める。
ANAHDの縫製支援は、同社の社員を1日約30人、総合トレーニングセンター「ANA Blue Base(ブルーベース)」(東京都大田区)に募った上で、アパレルベンチャーのヴァレイ(奈良県上牧町)の協力の下、作業を進める。ミシンを使うのかなど、詳細な作業内容は未定で今後、両社で調整するとしている。