米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)は、新型コロナウイルスのエアロゾル化に関する研究結果を明らかにした。エアロゾルは飛沫よりも小さな粒子のことで、くしゃみなどによって発生する飛沫とは異なり、限定空間内で一定時間浮遊する。研究者らは新型コロナがエアロゾル化した後、空中で最低3時間は生き残ると警告した。
またウイルスが物体に付着した場合、生存期間は物質の種類によって異なり、プラスチックやステンレスは3日以上、段ボール紙は1日、銅は4時間だった。
米民主党の大統領候補指名争いは17日、新型コロナウイルスの脅威にさらされる中、3州で予備選挙が行われた。米メディアは、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)がフロリダ州とイリノイ州で勝利を確実にし、バーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)との差を広げたと伝えた。
麻生太郎財務相は17日午後の参院予算委員会で、新型コロナウイルス感染拡大への懸念により金融市場が混乱していることについて、リーマン・ショック当時とは全く異なっており、マーケットの不安感から取引が縮小しているとの見方を示した。西村康稔経済再生担当相は、対策を幅広く検討する姿勢を示し、政府紙幣配布などの手段についても否定はしなかった。
麻生財務相は、新型ウイルス感染拡大が経済に与える影響は相当大きいと認識しているとした上で、「株価の下落などは、不安感や気持ちの問題から来ている」と指摘、「リーマン・ショックの時は、世界中でサブプライムローンを買っていた。今回は、金融機関に資金はある」と述べ、当時との違いを強調した。
イタリア当局は16日、新型コロナウイルスによる国内の死者数が前日から349人(19.3%)増加し、2158人になったと明らかにした。
感染者数は13%増の2万7980人。
当初感染が確認された患者のうち2749人が完治。前日の2335人から増加した。
一方、集中治療室に入院中の患者は1672人から1851人に増えた。
カナダのトルドー首相のソフィー夫人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。首相のスポークスマンがツイッターで明らかにした。
トルドー首相の健康状態は良好で、症状は出ていないという。
ソフィー夫人は当面隔離される予定。トルドー首相も自主的に14日間の隔離措置をとる。