普段は非公開の妙心寺塔頭(たっちゅう)・春光院(京都市右京区)で、初の夜間特別公開が行われている。江戸後期に狩野永岳が描いたと伝わる「花鳥図」などの金襖(きんぶすま)絵が、ろうそくのあかりに近い淡いLED照明でほのかに浮かび上がる。
「描かれた当時と同じように、ろうそくやあんどんの薄明かりの中で見てほしい」と川上全龍副住職(41)らが企画。スマートフォンの無料アプリで川上副住職による音声ガイドも聞ける。京都市下京区の会社員の女性(35)は「優しく光るように見えた。今までにない経験」と話した。
その土地では当たり前の慣習。でも、引っ越してきた者には驚愕(きょうがく)の連続……。不思議なもので、当初は違和感を覚えた光景も、いつしか感嘆や得心へと変わっていくのです。転勤族でもある新聞記者が、熊本に引っ越してきた最初の頃に感じた「へぇ」を紹介します。
「熊本は車の運転が難しい」。今年4月に熊本総局に着任した記者の私を含めて、多くの転勤者がそう言う。
要因のひとつは熊本市内を走る市電だ。レトロな車両も走る街の風景は味わい深いけれど、軌道敷を横切って右折する際には、対向車だけでなく前後からの市電の接近にも目を配る必要があって気が抜けない。
海洋研究開発機構は22日、インド洋に生息し、体の一部が無数のうろこで覆われた珍しい巻き貝「スケーリーフット」が国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されたと発表した。海底資源開発で生息環境が乱される懸念があるため指定されたという。
スケーリーフットは2001年に米国の研究者らが発見。インド洋の水深約2500メートルにある3カ所の熱水域でのみ生息が確認されており、機構は生態を調べるなど調査に貢献してきた。
生息域の周辺は金属硫化物の鉱床が広がっている可能性が高く、各国が海底開発に向けた調査を進めている。
箱根ガラスの森美術館(箱根町仙石原)の庭園内の池に、クリスタルガラス製のオブジェ「水上花火」がお目見えした。毎年夏に芦ノ湖(同町)で開催される花火大会をイメージしたもので、来場者の目を和ませている。9月1日まで。
オブジェは、高さ3・5メートルで幅7メートル。クリスタルガラス約4万8千粒をちりばめ、夏の夜に湖上で輝く花火を再現している。