北海道は3月9日午後3時、道内で新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表しました。
感染が確認されたのは、いずれも石狩管内に住む70代男性と、60代女性の2人です。
札幌市も5人の感染者を確認したことを発表していて、これで道内の感染者は合わせて108人となりました。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長就任から9日で100日。最重要と位置付けた気候変動対策とデジタル化政策では「公約」通り期間内に基本戦略を打ち出した一方、足元では新型コロナウイルス感染拡大やギリシャ国境への難民押し寄せなど想定外の難題が重なり試練に直面している。
「今週は欧州がもっと結束し戦略的になる必要があるということが分かった」。フォンデアライエン氏は7日、欧州メディア各社に寄稿し、現状の困難さを強調した。
米国では5日、ニューヨーク州で新型コロナウイルスの感染者が22人となり、前日の2倍に増加した。テネシー州と、カリフォルニア州サンフランシスコ市では初の感染者が確認された。
ニューヨーク州のクオモ知事は記者会見で、ウイルスの検査体制が強化されたため感染確認が増加したと説明。今後さらに増えるとの見方を示した。
同州の新たな感染者のうち8人は、すでに感染が確認されていたウエストチェスター郡在住、マンハッタン勤務の弁護士と関わりがある。他の2人はニューヨーク市、残りの1人は同市近郊のナッソー郡で確認された。
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は3日の記者会見で、新型コロナウイルスの特徴について、中国で得たデータを踏まえ、季節性インフルエンザと比べて伝染力は高くないとの見解を明らかにした。一方で重症化する患者はより多く、致死率は3・4%とインフルエンザより高いとも指摘した。
テドロス氏は、インフルエンザも新型コロナウイルスも、呼吸器系の症状が出て飛沫(ひまつ)感染をする点が共通していると説明。そのうえで重要な違いとして、新型コロナウイルスについて「これまで得たデータからみると、インフルエンザほど効率よく伝染はしない」と述べた。また、中国で得たデータでは、症状の出ない感染者は1%だと指摘した。
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は3日、新型コロナウイルスの感染者が世界全体で9万893人となったと明らかにした。過去24時間以内に確認された新規感染者数は、中国が約120人と1月下旬以降で最少だったのに対し、世界各地では計約1800人と約15倍に上り、中国を除く世界各地での増加ぶりが顕著になってきた。
記者会見したテドロス氏によると、中国以外での新規感染者の8割は、韓国、イタリア、イランの3カ国で発生。感染国・地域数も前日比で12増えた。死者は計3110人に達した。