沖縄科学技術大学院大学(OIST)マリンゲノミックスユニットは20日、県の特産品で知られる海ぶどう(和名・クビレズタ)の粒がある房部分で光合成や植物ホルモンに関連した成長に関わる遺伝子群が働いていることが分かったと発表した。この機能はツタ状の部分と異なり、陸上植物の葉と同じ遺伝子群が働いているという。「謎が多い生態の解明の糸口になる」とし、栽培・管理方法の改善にも役立つと期待する。
海ぶどうは全体が一つの細胞でできている単細胞生物で、ブドウのような複雑な形がどのように作られ、各部位がどんな機能を果たしているか謎が多い。養殖でも食用部位となる粒ができにくいこともあるなど形作りに関連した問題が養殖関係者を悩ませている。
1964年の東京五輪で使用された聖火台が、61年ぶりに製作地である埼玉県川口市に戻った。川口市は「鋳物の街」として知られ、聖火台は地元の鋳物師だった鈴木萬之助さんと三男の文吾さんが心血を注いで完成にこぎ着けた。2人は既に亡くなったが、四男の昭重さん(84)は「おやじの最後の仕事。川口のみんなで一つの宝物を作った」と振り返る。
京都府宇治市の世界遺産・平等院で15日、国宝の鳳凰堂(ほうおうどう)がライトアップされ、本尊の阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)や屋根上の鳳凰像などが、色づき始めた約200本のモミジと共に浮かび上がった。
16日からの夜間特別拝観を前に、報道陣に公開された。今年は世界遺産25周年を記念し、太陽光に近い高演色性LEDを使用。鳳凰堂の修理も進み、同日から昼間の内部拝観も再開する。神居文彰住職は「現代の明かりで照らされる中、世界遺産を守り伝える意味を一緒に考えていきたい」と話す。
西日本各地で今季一番の冷え込みとなった15日朝、中国地方最高峰の大山(鳥取県、1729メートル)で初冠雪が確認された。平年と同じだった昨年より14日遅い。
午前8時半ごろ、山頂から6合目付近まで山肌がうっすら雪化粧しているのを、ふもとの同県大山町大山支所から職員が確認した。
気象庁によると、日本海側に強い寒気が流れ込んだ影響で、この日の鳥取市の最低気温は4.3度と12月上旬並みに。一方、放射冷却現象のため、京都市で5.6度、大阪市で7.4度と平年より2度以上も低くなった
即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」から一夜明け、天皇陛下は11日、皇居で公務に臨まれた。
陛下は午前10時前、皇居を訪れ、宮殿で外国に赴任する大使の認証官任命式に臨まれた。
関係者によると、両陛下は、およそ11万9,000人から祝福を受けた「祝賀御列の儀」のあと、お住まいの赤坂御所で長女の愛子さまや秋篠宮家の眞子さま、佳子さま、悠仁さまなどから出迎えを受けられたという。
10日で「即位の礼」の一連の国事行為は終わり、今後は、皇位継承にともなう皇室行事が続く。