本州最南端の和歌山県串本町から日本初の民間ロケットを打ち上げる構想で、キヤノン電子やIHIエアロスペースなどが出資する宇宙事業会社「スペースワン」(東京)は26日、発射場を町内の田原地区に建設すると正式に発表した。県庁で進出協定の調印式があり、太田信一郎社長は「県や町から強力な支援をもらった。自治体や地域住民と緊密に連携し、国際競争力のあるサービスを実現したい」と意欲をみせた。
次世代電池の本命と目されている全固体電池の実用化が間近に迫っている。液漏れの恐れがなく安全性に優れているほか、大容量化しやすいのが特長で、近くTDKなどが容量が少ない小型の製品を量産開始する計画。2020年代前半には自動車への大容量品の搭載も始まる見通しで、リチウムイオン2次電池からの置き換わりが期待される。完全普及にはまだ時間がかかりそうだが、今年は幕開けの年として記憶されることになりそうだ。
動物や人間の姿をユーモラスに描いた、京都・高山寺(こうさんじ)に伝わる国宝の絵巻「鳥獣戯画(ちょうじゅうぎが)」(甲乙丙丁〈こうおつへいてい〉の4巻)。4巻のうち、最もよく知られているのが、擬人化されたウサギやカエルが登場する甲巻だ。その甲巻の前半と後半で、作者が違っていた可能性が、近年の調査で高まっている。
鳥獣戯画は12~13世紀にできたとされる。作者や高山寺に伝わった経緯、制作の目的ははっきりとわかっていない
132億光年離れた銀河に大量のちりと酸素があるのをアルマ電波望遠鏡(南米チリ)による観測で発見したと、名古屋大と東京大、大阪産業大の研究チームが19日付の米科学誌アストロフィジカル・ジャーナル電子版に発表した。ちりと酸素を検出できた銀河としては2番目に遠い記録という。