世紀の大彗星(すいせい)になるかもしれないアトラス彗星が接近している。今はまだ望遠鏡でしか見えないが、ここからみるみる明るさを増し、太陽に最も近づく5月下旬には夜空で最も明るいシリウスを超えるマイナス2等になるとの予測もある。夜空に長い尾をなびかせる壮大な姿を現すのか、期待が高まっている。
アトラス彗星は昨年12月、米ハワイにある小惑星地球衝突最終警報システム「ATLAS(アトラス)」の望遠鏡が発見した。当初は約20等と極めて暗かったが、3月に入って急激に明るくなり、「このペースだと満月くらいになるかも」と一時は天文ファンを騒然とさせた。