バイデン米大統領は、最近南アフリカに渡航歴があるほぼ全ての外国人について、30日から入国を禁止する。新型コロナウイルスの変異種の感染拡大を抑える狙いだ。複数の米公衆衛生当局者がロイターに明かした。
これらの当局者によると、バイデン氏は25日、ブラジル、英国、アイルランドと欧州26カ国からの米国人以外のほとんどの人の入国も改めて禁止する。トランプ前大統領が18日、これらの地域からの入国制限を26日から事実上解除する命令を出したが、バイデン氏がそれを取り消すことになる。
一部当局者は、現在の新型コロナウイルスワクチンが南ア由来の変異種に効かず、感染が再び大きく拡大してしまう事態を懸念している。まだ米国内で南ア由来の変異種は確認されていないものの、英国由来の変異種は20の州で見つかった。