奈良県・飛鳥地域での発掘調査の成果をまとめて紹介する企画展「飛鳥の考古学2020」が、同県明日香村の飛鳥資料館で開かれている。10年間に及んだ同村の飛鳥寺西方遺跡や石神遺跡の調査成果を見ることができる。3月14日まで。
飛鳥寺西方遺跡は東北の蝦夷(えみし)や南九州の隼人(はやと)らを供応し、服属儀礼を行った神聖な場所。日本書紀に「飛鳥寺西」などとして登場するケヤキの大木があった広場と考えられている。
明日香村教委による平成20~29年度の調査では、飛鳥時代の建物跡や石敷きが出土。書紀が示す飛鳥寺西の広場であることが明らかになった。