白 善※(※火ヘンに華)氏(ペク・ソンヨプ=韓国の元軍人、朝鮮戦争の英雄)韓国メディアによると、10日、持病のため死去、99歳。
日本の植民地時代に現在の北朝鮮西部・平安南道で生まれ、満州国で軍官学校卒業後、抗日ゲリラ掃討部隊に配属。終戦後は北緯38度線を南に渡り、韓国で軍創設に尽力した。朝鮮戦争(1950~53年)では数々の戦闘で功績を挙げ、陸軍参謀総長や韓国陸軍初の大将に昇進。「朝鮮戦争の英雄」と呼ばれ、米軍との関係も深かった。
軍退役後は中華民国(台湾)やフランスなどの大使を歴任。朴正煕政権で交通部長官を務め、70年の日航機よど号ハイジャック事件の対応にも当たった。