南米・ブラジルでは、新型コロナウイルスの死者が、1日2,000人近くとなり、過去最悪の水準に迫っている。
ブラジルでは3日、1日の死者が、これまでで最も多い1,910人を記録して、医療体制も逼迫(ひっぱく)している。
拡大の背景には、感染力が強いとされる、北部・アマゾナス州由来の変異ウイルスの影響があるとみられる。
しかし、ボルソナロ大統領は、「大騒ぎと泣き言はもう十分だ」として、厳しい行動制限に否定的な姿勢を変えておらず、当局関係者は、「対策をとらなければ、1日の死者は3,000人に到達するおそれもある」と警戒感を強めている。