楽天の三木谷浩史会長兼社長は1日、がん治療法の先端研究をする米国企業「楽天メディカル」への出資を約2割にまで高める方針を明らかにした。新規性の高い治療法の開発を軸にして医療分野への進出を加速する戦略を示した。
三木谷氏は、東京都内で開いた楽天メディカルの事業戦略説明会で「(新たな)治療法を世界中に届けるため、供給体制を構築する」と述べ、研究中の治療法に合わせた医療機器の開発や供給も手掛ける計画を説明した。追加出資の時期は明言しなかった。
楽天メディカルが開発するのは、特定の光を当ててがん細胞を破壊する「光免疫療法」と呼ばれる治療法。