国際宇宙ステーションから放出して、地球観測や通信などに使う超小型衛星用に、水を噴射して推進力にするエンジンを東京大チームが22日までに開発した。年度内にも試作機を無人補給機「こうのとり」8号機でステーションに運び、性能を調べる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2012年からステーションの日本実験棟「きぼう」から超小型衛星の放出を始めている。大学や企業の間で利用が拡大しているが、いったんステーション内に持ち込むため、危険な化学燃料や高圧ガスが必要なエンジンが使えず、運用期間の短いものが多かった。安全な動力源が求められていた。