日本刀の製作地として知られる岡山県瀬戸内市は23日、戦国武将上杉謙信の愛刀「無銘一文字(山鳥毛)」(国宝)の購入費などを集めるためのふるさと納税を11月1日から開始すると発表した。地域で展示して誘客による地域活性化や、刀工の文化や技術継承に生かすのが狙い。
岡山県在住の所有者は5億円での売却を希望しており、市は購入費5億円や返礼品、保管先のセキュリティー強化などの費用を含め最終的に約11億6千万円を集める方針。海外から資金を募るためにインターネットを通じたクラウドファンディングも実施する。個人のふるさと納税の期限は来年1月末、企業対象の期限は同年3月末。