近畿日本鉄道は25日、愛知県蟹江町の同社車庫で、車両に抗ウイルス加工を施す作業を報道陣に公開した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、鉄道利用が回復する中、感染対策をアピールするのが狙い。
スプレーを手にした作業員が車両の窓や天井、つり革、座席などにウイルスを抑制する液体を散布。加工後は抗ウイルス・抗菌加工済みを示す抗菌製品技術協議会(SIAA)のステッカーを貼った。
9月末までにケーブルカーやロープウエーを含む全1938両に同様の加工を施す計画。新型コロナに似たインフルエンザウイルスなどへの効果は確認済みといい、担当者は「安心して乗っていただきたい」と話した。