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鹿児島県薩摩川内市の西方海岸に、人の形に見える「人形(にんぎょう)岩」と呼ばれる奇岩がある。東シナ海に沈む夕日を眺めるようにたたずむ。 胴体のような縦長の岩が高さ7.5メートル。その上に直径2.5メートルの丸い頭に似た岩が乗った形状だ。もう一つ、直径2メートルの小さな「頭」があり、親が子を抱く姿に見える。海で命を落とした男の帰りを待つ母子が岩になったという伝説がある。夕暮れ時は、沈む太陽が海をオレンジ色に照らし、絶景を織り成す。