フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンさん(1914~2001年)らが描いた漫画「ムーミン」の原画などを紹介する「ムーミン コミックス展」が東京都中央区銀座3の松屋銀座8階イベントスクエアで12日まで開かれている。
各国で読み継がれる「ムーミン」。原作者のヤンソンさんは、フィンランド紙での漫画執筆を経て54年から英国の「イブニング・ニューズ」紙で「ムーミン」の連載を始め、世界的に注目されるようになった。ヤンソンさんが多忙になると連載は弟ラルスさんに引き継がれた。会場では、20年余にわたって連載されたムーミン漫画の原画、スケッチ、キャラクターづくりのための線画など約280点を展示。「ムーミンたちの戦争と平和」(74年)、最終話となった「10個のブタの貯金箱」(75年)など、ラルスさん直筆の原画もあり、自然と平和を愛するムーミンとその家族、仲間たちの豊かな世界が表現されている。